diary

“Quem deseja ver o arco-íris, precisa aprender a gostar da chuva.” @pyi46

やさしさと覚悟

 

最近乃木坂楽曲ソートがFFの間で少し話題になってて実際にやった人がブログやノートに上げていて僕もやりたいなと思ってやってみたのですが、あまりに長すぎて途中で挫折しました。


だからせめて僕の中で最近好きな楽曲ランキング絶賛急上昇中の「僕が手を叩く方へ」の個人的好きな所を書きたくなって深夜にブログを開いてます。

 

酔った勢いで書いてるから文章が乱雑になるであろうことはどうかご了承くださいと保険で最初に書いておきますw

 

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この曲をちゃんと聞いたのは配信ライブだったんだけど、凄く感動した。
伴奏が止まって会場全体がクラップする所とかは実際に会場で体験してる人は配信では分からない感動を味わってるんだろうなと思った。

 

この曲はメロディーも歌詞も三期生が歌っているという点も含めてほんとに全部好きなんだけどその中でも特に僕が好きなところがサビの最後。

 

『何を言いたいかっていうと君は一人じゃない 頑張れ』

 

この歌詞が良すぎて。この歌詞を歌ってる姿に心が打たれて泣いた。

何を良かったと思ったのか。何に心を打たれたのか。それを書きたいと思います。

 

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「頑張れ」という言葉は見方を変えると難しい言葉だと思う。


よくうつ病の人には頑張れと言ってはいけないとか、頑張ってる人に頑張れと言うのは違うとかという意見を目にする。
確かにその意見にも一理あると思う。


「頑張れ」というのはある意味では無責任にもとれるかもしれない。
配慮の足りない言葉と捉えられる可能性のある言葉かもしれない。
だからこの言葉に価値を持たせるのは難しいことだと思う。

 

だけど僕はこの曲の中でこの歌詞が一番素敵な部分だと思ってるし、一番好きな部分でもある。

 

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以前、このブログに「のにの話」を書いた。
人と人との関係は「主語を自分にすること」が大切だという内容だ。

それは友人でも、恋人でも、職場でも言える。

 

例えば結婚をして、毎朝早く起きて夫の弁当を作る。
それを「夫のために」と主語を相手にしてしまうと、いつかはその関係がこじれてくる。


主語を相手にしているとそれはいずれ「のに」の関係に変わる。
夫のために早起きしていた「のに」と。


そうではなくて「自分が」作りたい「から」毎朝早起きしてる。
常に主語を自分に持ってくることが大切だと。

 

或いはそれはファンとアイドルとの関係でも言えると思う。
「応援してるアイドルの為に」CDを買うんじゃなくて「自分が応援してるアイドルに喜んで欲しいから」CDを買う。

 

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主語を自分に持ってくることの大切さ。それはどんなことにも言えると思う。


例えば人を信用するということ。
「この人は裏切らない」と思うから信用する。これは間違ってると僕は思う。
これは主語を相手にした、相手に任せた判断だ。
そうではなくて、これも主語を自分にすることが大切だと思う。


「この人は裏切らない」のではなくて、「自分が信用したのだからこの人が裏切ったとしてもそれも受け入れる」
その覚悟が人を信用するということだと思う。

 

よくお金は返してもらえると信用して貸すのではなくて、戻ってこなくても仕方ないと思える人に貸せと言われるけど、その通りだと思う。

 

 

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「頑張れ」という言葉は主語が相手だ。
だからある意味では不誠実に感じる側面があるかもしれない。

 

だけどこの曲の僕はそうじゃない。
「僕が手を叩く方へ君は歩き続ければいい」と僕は言う。

 

この曲は君を頑張れと応援してるように聞こえるけど、実はそうではなくて、
『君が頑張るならその間僕はずっと手を叩き続けるよ』と伝えてくれてる曲だと思う。

 

この曲の僕の主語はずっと「僕」だ。

 

人と関わり続けることは難しくて大変なことだと思う。
だけど僕は「強く手を叩きながら僕はここから動かないよ」と言う。

 

こんなに優しくて、頼もしくて、誠実な「頑張れ」って言葉はないと思った。

 

この曲の僕は強い言葉で君を導く。

 

僕が手を叩いてる方が正解の道だよと。だからこっちにおいでと。

 

この言葉には、自分が立ってる場所を正解の場所にし続けなければいけないという強い意志も込められてると思う。君に頑張れと伝えながら、この僕は君以上に影でずっと頑張り続けるつもりでいる。

 

この曲の「頑張れ」にはそんな僕の覚悟が詰まってると思った。

 

君に頑張れと伝えるんじゃない。

君が頑張るなら僕は手を叩き続けるよと伝える。

 

物凄くやさしい頑張れって言葉だなと思って、そう思ったら聞きながら泣いてた。

 

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そして、この「頑張れ」を三期生が歌ってるのもこの曲が好きな理由の一つ。

 

乃木坂はアイドルグループの中で一番世代交代が上手くいってるグループだと思う。


その要因はいくつかあるんだろうけど、その中でも世代交代は線ではっきりと区切られたものではなくて、グラデーションのように少しずつ変化させていってるという印象がある。


その中でこの曲にははっきりと世代交代が感じられる。これからの乃木坂は三期生が引っ張っていくんだと。そんな意志が伝わる。こんな楽曲は今まであまり無かったと思う。

 

 

先述したように「頑張れ」って言葉に価値を持たせるのは難しい。
だから乃木坂の楽曲にも、「自分が」頑張る曲や「一緒に」頑張る曲はあるけど、はっきりと自分は応援してる立場で「相手」に頑張れと伝えてくる曲はあまり思い浮かばない。

 

多分、この楽曲の「君」は後輩メンバーやこれからの乃木坂を見てくれるファンだと思う。

 

世代交代をはっきりと意識させる楽曲の中で、僕は手を叩き続けるよと、ここを正解の場所にし続けるよという想いを込めて三期生が「頑張れ」と歌う。

 

勿論歌詞は秋元康が書いていて彼女達の意志がそこに全て反映されてるわけではない。
だけどそれを差し置いても彼女達のパフォーマンスからはその意志が伝わってくるような気がした。

 

乃木坂が大きくなればなるほどに後から入ったメンバーは壁の高さに重圧も感じることもあると思う。
だけど乃木坂で過ごした歳月が、経験が、その壁を乗り越えてこれからの乃木坂を引っ張っていく、私たちは手を叩き続けるよという覚悟を込めた「頑張れ」に聞こえた。

 

僕にはそう見えた。
だから楽曲の背景に物語が見えて感動した。

 

これが僕が「僕が手を叩く方へ」を好きな理由です。

もうね、何度聞いても泣きそうになるのよ。

ほんとに好き。

 

この曲だけに限らず、僕は物語が感じ取れる曲が好きなんだなと思う。

 


きっと会場で直接見た人には配信では分かりきらない色々な感情があるだろうし、在宅が何言ってるんだと思う人もいるだろうけど、この曲が大好きな曲になって大好きになった理由を書きたくなったので酔っ払いの戯言だと思って多めに見てください。

 

 

あともし楽曲ソートを最後までやったら上位30曲この熱量で語るのは無理すぎるのでやっぱりやめますw


わかんないけどもし最後までやりきったら上位は「泣いたっていいじゃないか」「ないものねだり」「今話したい誰かがいる」「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」「サヨナラ Stay with me」「Tender days」「ありがちな恋愛」あたりのありふれた結果になるんだろうな

 

以上になります。読んで下さってありがとうございました。