diary

“Quem deseja ver o arco-íris, precisa aprender a gostar da chuva.” @pyi46

「のに」のお話

 

突然ですが、皆さんはラジオを聞きますか?

 

最近は乃木坂ちゃんや欅坂ちゃんがアシスタントをする番組も増えて、耳にする機会が多くなってる人もいるかもしれませんね。

 

実は今までひた隠しにしてきたんですが、僕はラジオ大好きおじさんなんです(どうでもいい)

乃木坂ちゃんがアシスタントをしてる番組はほとんど全部聞いてます。それに加えて深夜ラジオや面白いと思うラジオ番組も聞いていて、最近はツイッターで皆さんのお勧めを聞いて更に聞く番組が幾つか増えました。

 

週に20番組近く聞いてると思うんですが、その中でダントツで好きな番組があります。

 

それが「高橋みなみ朝井リョウ ヨブンのこと」です。

朝井リョウさんは小説家なんですが、彼の思想や言葉の使い方がとても面白くて、毎回なるほどなと思わされながら脳みそに刺激を貰っています。

 

例えば結婚の話になった時に、たかみなが「普通さ、女子って「結婚式したい!」ってなるじゃん。」と言ったら「普通って言葉は凶器だから気をつけて。一人ひとり考え方は別々だから」と返ってくる。

この回転の速さと言葉の深さ。

それがとても面白いです。

  

30分と短い番組ですので、皆さんももしよかったら聞いてみて下さい。

 

 

さて、吉本坂46の結成が話題になってますね。

 

また浅はかなオタクが浅はかな思考で荒れるんだろうなと思いましたが、まんまとその通りになりました。

誤解して欲しくないのですが、前にも似たような事を言いましたが、僕は「自分の考えをツイートする」分にはどんなツイートもして構わないと思ってます。

『吉本坂はやめて欲しい』

秋元康は何考えてるのか分からない』

『乃木坂と絡むな』

色んな感情があるでしょう。

思った事をツイートする事は正しいツイッターの使い方だと思います。

ただ、「拡散するつもりで発信する言葉」は責任を伴うものだとも思います。

言葉には影響を与える力があります。

しかも、少ない文字数に収められた言葉は、会話よりも歪曲して相手に伝わり間違った解釈をされる可能性が高いです。

それを理解せず、何も考えずに言葉を発してる人が多いなって思います。これは僕の考えです。

 

陣内智則さんのツイートに、感情のままに自分の意思を押し付けたリプライをしてる人が何人もいました。

自分の思いを呟くだけのツイートはその人に興味があるごく少数の人しか見ませんが、リプライはその人の事を知らない沢山の人が見る可能性があります。

オタク垢で呟くツイートはオタクしか興味ありませんが、芸人のリプライはオタク以外の人も見ます。

 

…愚痴っぽくなってしまいました。

 

 

その中で疑問、と言うか少し引っかかった事があったので、ちょっとそれについて書きたいなと思って久しぶりにブログを書く事にしました(前置きがなげぇ)

 

リプライに多くあって、他でも沢山目にした

 

「坂道グループを汚すな」

 

この気持ちは僕も理解できます。

今まで築き上げてきた「坂道」のイメージを、吉本は全て台無しにする可能性がある。それを危惧する気持ちはあって然るべきでしょう。

ただそれを多くの人が目にする、しかも発足に関わりのない陣内智則さんのツイートにする事は何の解決にもならない浅はかで自己満足な行為だと思いますが。

 

…また愚痴を言ってしまいました。

 

 

僕が引っかかったのは「坂道に便乗するな」と言うツイートです。

確かに坂道グループは今飛ぶ鳥を落とす勢いです。

今回の件も吉本の方から声がかかったのかもしれない。

だけど、世間から見て「吉本」と「乃木坂」どっちのブランド力が高いかと言ったら、それは間違いなく「吉本」です。

 

バカップルが馬鹿にされるのは、周りを気にせずイチャイチャするのが鬱陶しいからだと思うんです。

だけど当の本人達はそんな事は気にしない。

何故なら自分達が良ければいい、周りなんて見えてないから。

 

「便乗するな」と言ってるオタクはこれと同じだなって。

 

自分の世界では乃木坂がほとんどを占めていて、吉本なんて雑魚みたいな存在。自分の世界が全てになってしまっていて、周りを見る力が衰えている。

 

例えばテレビやメディアや外仕事。

吉本と提携した時に、メリットが大きいのは明らかに坂道グループの方だと思います。

だけどオタクはそうは思わない。

自分の思い描く理想の乃木坂ちゃんを邪魔されたくないから。

そんな事をしなくても今の乃木坂ちゃんが楽しめればいいから。

 

まぁ今後どう絡んでいくかは今の所何も分かりませんが。

 

 

ここで少し朝井リョウさんの話に戻ります。

彼はこの結婚の話の中で、こんな事を言ってます。

 

―――

 

誰かと一緒に生きることは逆説的に自分の人生の主語を自分にすることだなと思ったんですよ。夫婦とか関係なく、人と人の関係全部に言えることですが。

例えばアイドルに例えると、AKB48の総選挙で誰かを応援する時、「あの子のために」「ファンのみなさんのために」と自分の考えや人生を誰かに預けてしまうと、その関係は不健康になるんじゃないかと。

「誰かのために」を続けていくと、いつか「あなたのためにこれだけ応援した“のに”」が出てきてしまうと思うんですよ。「こんなに頑張って応援してきた“のに”」「こんなに我慢してアイドルやってきた“のに”」。

それは夫婦や親子でも同じだと思っていて。女性が男性の“ために”料理を毎日作っていたとしたら、やがて「あなたのためにこんなに家事してきた“のに”」という気持ちが出てきてしまうと思うんですよ。男性は「俺はお前のために働いて稼いでる“のに”」とかね。

そういう時に、自分の行動の主語を自分にすることが大切じゃないかなって。「あなたを大切に思っていることを表すために、料理を作った」になると、もし何か裏切られることがあっても、自分の気持ちでやったこと“だから”そこで気持ちがねじれない。

 

―――

 

 

誰かのためにした事は、いずれそれが「貴方のためにした“のに”」になってしまう。

 

僕は、陣内智則さんのツイートにあるリプや、「便乗するな」と言う意見は、この“のに”の集合体だなって思うんです。

 

「こんなに応援してる“のに”」、「こんなに乃木坂ちゃんが好きな“のに”」、自分の思い通りに行かないのが気に食わない。

 

アイドルオタクは、他の趣味と比べて特に文句やワガママが多いと思います。

それもこの“のに”の気持ちが強いんだろうなって思います。

オタクがどれだけの熱量を注ごうが、どれだけの金銭を使おうが、それはオタクが望んでやっている事です。

「こんなに時間をかけた“のに”」「こんなにお金を使った“のに”」と考えるのは間違いなんじゃないかなって、僕は思います。

 

これからも、乃木坂ちゃんの周りには色んな事が起きると思います。

良いことも、悪いことも。

ただそれが起きた時に、果たしてそれは「乃木坂ちゃんにとって」良いことなのか、悪いことなのか。「オタクにとって」良いことなのか、悪いことなのか。

 

それをちゃんと考えるのもアイドルを趣味にする上で大切な事だと、僕は思います。

 

例えば、吉本坂の結成は「乃木坂ちゃんにとって」良いことなのか、悪いことなのか。「オタクにとって」良いことなのか、悪いことなのか。

 

僕の考えは、まだ分かりません。

ただ、少なくとも、運営はオタクよりは乃木坂ちゃんの事をよく分かってます。分かった上で色々な事を決めてます。僕はそう思ってます。

 

…長く愚痴ってしまいました。

 

 

今日は記念すべき乃木坂ちゃんの誕生日ですね(取ってつけたかのように)

 

きっと、“のに” のオタクも、乃木坂ちゃんの誕生日を祝う気持ちは同じ筈です。

 

今後も乃木坂ちゃんに沢山の笑顔が訪れますように。